21Feb/100
散歩
バレエも辞め、体を動かす機会が殆んど無くなってしまった為、これからは出来るだけアドリアンと近所を散歩する時間を作ることにした。この辺りには歩くのに適した丘や林、そして川が随所にある。昨日今日ととりあえず1時間ずつ歩いた。この川には鴨が沢山いる。彼らを見る度に、アドリアンとそれぞれの鴨の状態を予想した。
これはたぶん恋人同士の鴨達。
岸で仲睦まじく一緒に寝ている鴨達。「これはたぶん夫婦だね」、と予想。
誰かが必要以上に彼女に近づくと、他の鴨がガーガー言いつつ泳いで追い払う、ということをずっと続けている。恐らくまだ決まった相手のいない若者たちだと予想した。
こうしていると、1時間はあっという間に過ぎてしまう。学生時代はとにかく忙しかった。鳥を眺めるなど、こんなに呑気にしていられるのも、時間に余裕のある今だからこそ出来るのだなと思った。実際鴨が何をしていたのかは分からないけれど、こんなふうにくだらないことを話しながら時を過ごすのもなかなか楽しかった。



